耕作を委託したくても、谷津田や超湿田など条件の悪いところも多く、先に放棄されていきます。引き受けてくれる人もなく、年々荒廃が進んでいきますと、大規模経営を目指す人にとっても大変なことになっていきます。あぜや水路、農道などの維持管理も行き届かなくなり、また、多面的な価値が失われてしまうでしょう。
農地の維持管理を行う土地改良区という農家の組合の存続さえも危うくなってくるのではないかと思います。
岡野忠
今後、意外と都市部にも近いところにも存在をするということでございますので、例えば学校でビオトープの設置をするのも結構でございますし、地域の方の理解を得て、現存をする谷津田に対して地域の方々がかかわっていくような、そういうような施策というものも考えていただきたいと思っております。
郡司彰
それはいずれも、今お話がありましたように、湿田といいましょうか、あるいは湿地帯といいましょうか、そういうところが言われているわけでありまして、これは谷津田は、ですから非常に狭いといいましょうか、それと形が整っていないというようなところもありますし、また湿田のために生産性が物すごく低いという面もあります。
谷津義男
まず、この谷津田でございますけれども、私は今まで、台地と台地のちょうど下がったところの水田というような意味だと思いますけれども、非常に環境の問題を考える上で重要な場所ではないかなという感じがしております。最近、特に小学校等の教育におきましても、ビオトープというようなエリアをつくって、そこで教育に対して環境と農業問題を考えさせている。
郡司彰
これは農水省から出した立派なパンフレットでありますが、棚田、谷津田ともいいますが、農水省が先般、棚田百選を選定いたしました。先日もテレビでもやっておりましたが、棚田それから貯水池、ため池、そういうのを全体として、里山ですね。里山というのは、小学唱歌の故郷を見てもわかりますように、いろいろな意味で大事な我々の文化的遺産でもあります。それから、農民の方々の生活の大事な本拠地でもありますね。
中村鋭一
里地、里山のような二次的自然が多く存在する地域において推進する施策として、里地の雑木林、谷津田、水辺地等の自然で地域全体で維持していくことが必要と認められるものについて、適切な維持、形成を進めることを挙げております。
小林光
どういうことかというと、二十七日の朝、突如泥流に見舞われて、これは谷津田川の堤防を越えたところなのですが、現金も通帳も持ち出す暇もなく、女房と二人で身一つで命からがら逃げた、こういう状況だ、それで米一粒ももちろんない、だから公民館でおにぎりや何や人様にお世話になって飢えをしのいでいる、こじきになった、こういう話なのですね。
穂積良行
どんどんいい土地はなくなってしまって、山村僻地の谷津田、そういうところだけが残っていって、そこには人が住めない、集落が蒸発してしまう、こういうような状態というものを回復するために一体どういう力をそこへ加えて、どういう農山村をつくっていくのかというような青写真が出なければだめですね。
竹内猛
この東京近郊の農地というのは、その多くが生産性の向上を望めない細い田んぼですね、いわゆる谷津田と言っておりますけれども、そういうところが多い。そして、そういうところは現在既に耕作を放棄して、農民も何とかほかの用途に役立ててもらいたい、こういう希望を持っておるところがたくさんあるわけですよ。
新村勝雄
もともとこの北総東部用水事業も県の関連事業も、これが実現すれば谷津田の収穫もふえる、畑では陸稲がつくられる、作物選択の制約がなくなる、新しい時代の農業経営が約束されて、首都圏の農産物供給源にこの地域がなるんだ、こういうふれ込みで計画が始められたわけであります。ところが現実には、米はつくるな、農産物輸入自由化の波の中で農業経営は大変な状態になっております。これはもう午前中から議論があったところです。
柴田睦夫
○松山政府委員 先生の方から一番最初に御指摘がございましたように、この地域は畑と谷津田が入り組んでおりまして水源に乏しい。したがって、作目といたしましても乾燥に強い落花生なりカンショなりを畑では主体にしておる。加えて、水田におきましては干ばつ対策で湿田にならざるを得ない。
松山光治
北総地域というのは、千葉県の中央部から北東部に広がる北総台地とその周辺の谷津田地帯であります。この地帯は土壌が比較的肥沃で温暖な気候に恵まれておりますけれども、水利条件に乏しい。そのために、台地の農業が畑作中心で、落花生やサツマイモなどの乾燥に強い作物に限られ、谷津田も含めて農業近代化の道が阻まれておりました。
柴田睦夫
今日、税金もあるいはその他の物価も、学費も医療費もすべてが平等に徴収をされているときに、規模によって負担が違う、しかも立地条件が悪い山間僻地、それから谷津田、棚田、こういうところが負担が多いということは不平等じゃないか、少なくとも法律の前にはすべてが平等でなければならないということからいえば、この基準のとり方については問題がある、その点についてお答え願いたい。
竹内猛
それから四番目は、先ほど申し上げましたように、霞ヶ浦の周辺の地形というのは二〇%の筑波山系、それから六〇%の台地、それから二〇%の谷津田を中心とした低平地があります。そういうものを通して、地形配列を利用して水の自然的浄化作用を促すということは非常に可能なのじゃないかと思います。特に湿地的条件は窒素について言えば脱窒の条件ができますし、世界的にもそれが認められております。
須藤清次
そういうときに、どういうところで一三〇%も伸びて、どういうところが一〇〇%にならなかったというのは、山岳地帯の減反をすればできるところがある、そこは条件があるからやる、ところが谷津田があったり、米以外にできない、そういうところはやろうと思ってもやれないのです。そこで、結局、米をつくらなければハスでもつくろうかということになるのです。
竹内猛
私どもいろんな調査で推計をしてみますと、谷津田でございますとかあるいは都市近郊の転用待ちというのもございます。したがいまして、そのまま放任されるにつきましてはやはりいろんな地域の条件、経営条件もあるわけでございます。
松元威雄
それから使用量でございますけれども、先ほどちょっと申し上げましたように、谷津田の埋め立てに使うわけでございますが、ただ当初の予定といたしましては、かなり関東ロームの施工がてこずるであろう。したがいまして、滑走路、誘導路等につきましては、その直下の土盛りはもっぱら山砂で施工する。
高橋淳二
むしろ谷津田の一部は、予定のへどろの深さよりもむしろ浅い。多少申しますれば、土質は良好であるというような結果も出ておりますので、この点につきましては、従来の研究をさらに下回ることはないというように確信しておるわけでございます。
高橋淳二
先般、私どもが立ち入り調査を行ないました一坪運動区域は、特に駒井野地区、北のほうでございますけれども、私どもが非常に大事な谷津田部分にわりあいに数が多うございまして、こういうところは早急に取得しなければ滑走路、誘導道路の工事に支障を来たすということでございます。
今井栄文
いま私ども考えておりますのは、大体この空港の北部にあります谷津田の末端に当たりますが、そこで、さしあたっては約十五町歩にわたる地域について、これが全部貯水池にそのまま使えるわけでございまして、したがって、工事中の雨水というものはここに導入をいたしまして、現在すでに工事を発注いたしております。そこから滑走路を、地下をくぐりまして、取香川の手前の沈砂地、これもほとんどすべて用地を買収しております。
今井栄文
工事中の排水につきましては、おおまかに申しますと、北のほうの工事中の排水は取香川に至る前の谷津田がございますが、それを一部締め切りまして、そこにためる。それで少しずつしぼりながら流すと、こういう構想で工事中は十分間に合うと、こういうふうに予想されております。
高橋淳二
○今井参考人 滞水池につきましては、ちょうど滑走路の北端を谷津田が走っておるわけでございまして、その谷津田の末端の一部は敷地にかかりますが、その先のほうは場外に所在するわけでございまして、全体で場外が約二十町歩程度ございます。これがちょうど枝のように二つに分かれておりまして、南のほうが比較的広い部分でございます。上のほうが約六、七町歩、残りが全部南のほう、こういう形になっております。
今井栄文
実はその十一カ所の一坪運動のうちで、約六カ所は四千メートル滑走路の北の部分の谷津田の部分に散在いたしておりまして、この部分が取得できませんと、滑走路の誘導路灯の工事に非常に支障が生ずるわけでございます。
今井栄文
長さ一・八キロにわたる細長い谷津田で約二十ヘクタールの水田を一区画二十アールに基盤整備したもので、両側にコンクリートの給水溝をつくり用排水施設、クリ畑七・三ヘクタールの造成、肉豚の導入等を行なっている地区であります。
次いで十五農協の広域経済圏の共同施設として設けられた種豚センターを視察、ランドレースの一代雑種の子豚育成、共同肥育場を見てまいりました。
足鹿覺
○政府委員(大和田啓気君) 農地が林地にかわりましたものの面積は、非常に古い統計はございませんので、詳細いま申し上げることはできませんが、いまのお話の、水田の転換等々の場合に林地にかわることは、一体今後の日本の農業の生産力を考える場合にどうかという話でございまして、私は、水田に杉等を植えられるというのは、ところによっていろいろな呼び方がございますけれども、山合いの谷津田とか谷地田とかいうようなところが
大和田啓気
それから、これは少し直接の対策ではないのでありますけれども、水田に水が来ないというところ——千葉県下だけではないように聞いておりますが、おもなところで、千葉県では谷津田という名前でいっております山間の水田であります。いわゆる水源が山の谷から出てくる、泉のようなところから水が流れてくるというところであります。
水野清
○太田説明員 先生御指摘のとおり、今回の干ばつの被害を見てまいりますと、まさにおっしゃられたとおりの天水田、山つき地帯の、谷津田と申しますか、そういったところが被害を受けておるようでございます。
太田康二
○水野委員 補足なんですが、先ほど申し上げたように、谷津田というような水田、いわゆる天水田自身が、戦後いわゆる農地解放、山林解放をやらして、無理に水田をつくったようなところがあるわけであります。それ自身で水に困っておるというような例が非常に多い。これは農林省だけでなく、大蔵省も、その他の関係の官庁も真剣に考えてもらいたい。私は、これは日本の国にとって非常に重要な問題であると思う。
水野清